作品紹介
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奥田元宋 (おくだ げんそう) 『煌(こう)』

煌(こう) 制作年 1991
寸法(タテ×ヨコ) 176.0×222.0
技法等 彩色
奥田元宋・小由女美術館

[情報]
奥田元宋 (1912-2003)
風景画を通して日本画の新たな表現を模索する中で、「元宋の赤」といわれる独特な赤色による風景表現を切り拓いた。
『煌(こう)』は、暖かみのある山の紅葉を、輪郭をかたどる空の深緑と吸い込まれそうな水面の濃緑で対比させた、心象風景的な作品。

杉山寧 (すぎやま やすし) 『洸(こう)』

洸(こう) 制作年 1992
寸法(タテ×ヨコ) 180.0×220.0
技法等 麻布彩色
ポーラ美術館

[情報]
杉山寧 (1909-1993)
戦後は岩絵具を用いながらも線描などの日本画の技法を一新し、メチエールにこだわった独自の作風を確立した。また。エジプトやインドなどの古代遺跡や、抽象画や裸婦など従来の日本画にはなかった題材も手掛けた。亡くなる直前まで、納得いくまで絵を修正し続けるなど完璧主義者としても知られた。長女・瑤子が三島由紀夫と結婚。
『洸(こう)』は、インド北部のラジャスタン地方への旅行をもとに描かれた、杉山最後の大作。

千住博 (せんじゅ ひろし) 『ウォーターフォール』 シリーズ

遥か(青い鳥) 制作年 1995~
技法等 胡粉を溶いた水を上から流したり、霧吹きを使用
軽井沢千住博美術館 他

[情報]
千住博 (1958- )
『遥か(青い鳥)』の項を合わせて参照。
1995年の第14回ベネチア・ビエンナーレにおいて、「ザ・フォール」(軽井沢千住博美術館蔵)が名誉賞を受賞した。この作品を皮切りに、画法や技法、表現を展開させながら様々な「ウォーターフォール」を発表している。
「滝」は、千住博の重要なモチーフとなっている。初めてみれば誰もが心を動かされるに違いない。静謐さと神秘さ、空間性と時間性を内包し、人為を超えた原始の風景を想起させる。
なお、このシリーズへ至る前に、「フラットウォーター」という印象的な作品を描いている。