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明治という近代文明の激変期に至り、「西洋画」との区別において「日本画」という呼称・概念が使われるようになる。時代が巡り、表現の多様化や手法に価値を求められる現代において、「日本画」という範疇に大きな意味はなくなったのかもしれないが、激動と葛藤の歴史の中で生み出された珠玉の名品の数々とその価値については明らかだ。ここでは、伝統に培われた旧来の様式や技法をベースに、西洋絵画の表現を取り入れながら日本人の感性、価値観、美意識に基づき形成、展開してきた至極の絵画を、紹介します。
関連ワード:
「東京美術学校」、「美術団体の興亡」、「墨、岩絵具、胡粉、染料、膠、金箔・金泥」、「花鳥風月、モダニズム、心象」、「線描、朦朧体、色彩、マチエール」、「文展、帝展、新文展、日展」。

黎明期 (明治・大正、1868 - 1926)
江戸時代からの流れを受け継ぐ各流派のせめぎあい。文明開化という時代の潮流の中、波にもまれ渦に巻かれ、離散、葛藤、格闘、混合、昇華、模索、試み、そして新潮流。
一方、多くの人々は素朴に、まじめに、毎日を正しく生きようとしていた。そんな暮らし、生活の原風景がそこにあった。人間性が露わにぶつかり合う、日本人としてのコアの濃い時代でもあった。この時代、画家たちは何を見、何を残したのか。

昭和 (1926 - 1989)
混迷の海原を邁進し、激動の時を経て、壮絶な体験と価値観の転換を迫られた先人たち。みんな必死であり、がむしゃらであった。復興は果たされ、高度成長へと至る。迎えたのは飽食の時代。バブル崩壊の前夜、人々は国力の高まりに酔いしれ、有頂天になっていた。情報化社会が浸透し、体験なき知識の時代が始まろうとしていた。

平成 (1989 - )
バブルの崩壊とまだ身に新しい日本丸の停滞。国力の減衰とともにグローバリゼーションの連破が押し寄せる。時代が進むごとに多様化しながら拡散しようとする現代。我々は、次の時代へ何を受け継いでいくのだろう。

名画展覧
日本画の至宝を展覧あれ。

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